鯖街道 針畑越えトレイル

鯖街道針畑越えトレイルは、若狭と京都を結ぶ古代より続く往来の道です。

豊かな自然に恵まれた若狭の国から、鯖街道と呼ばれるようになったこの道を、かつて海産物や塩など豊富な食材が運ばれ、継続的に朝廷に届けられました。御食国若狭からこの道を通り運ばれた新鮮な食材は、朝廷のみならず京の町衆をも大いに満足させ、現在に至る京都の食文化を形成する重要な役割を果たしました。

1500年続く往来の歴史、例えば現在の小浜市に残るお祭りの形態が京都の祇園祭の影響を強く受けている事などからも示されるように、多くの文化往来により相互に独自文化を形成してゆくきっかけとなりました。

この文化が認定され、現在ではこの古道そのものも日本文化遺産にも指定されています。

いくつか存在する鯖街道のうち、京都との間を最も最短距離で結ぶのが針畑越えと呼ばれるルートです。

現在の福井・滋賀・京都、3つの都道府県にまたがり、針畑峠や花背峠を越え終点の出町柳まで続くこの72kmの針畑越えルートは数日間で歩き抜く事が可能です。歴史的に非常に貴重な寺社仏閣を訪ね、山道や林道を抜け、道中でゲストハウスや民宿に数泊しながらいくつかの集落を抜け、その移り変わる風景をじっくりと楽しみながら京都の中心部へと到着する魅力的なトレイルルートです。

まずは小浜の町を訪ね、歴史ある三丁町の町家に宿泊しながらその独自文化を形成した歴史や豊かな海産物に寄り添った人々の暮らしにじっくりと触れた後、歴史ロマンを感じながらこの鯖街道針畑越えルートを歩き京都まで戻ってくる、そんな時間を見つけて挑戦してみてはいかがでしょうか。

若狭や道中で出会う風景や人々は、きっと生涯忘れることのできない想い出となるでしょう。

The Sabakaido Harihatagoe Trail

The Sabakaido Harihatagoe Trail is an ancient path that connects Obama to Kyoto.
With more than 1500 years of history, it is said to be the oldest and shortest route that connected the former capital of Japan to the Wakasa Province and The Japan Sea.

Fresh foodstffs caught in the Sea of Japan were transported along this mountain path to the ancient capital Kyoto, and over the centuries this historic route became a hub for cultural-exchange, transporting customs and traditions that have been preserved and passed down until the present day.

Spanning 72 km across 3 prefectures, the Sabakaido Harihatagoe Trail is a timeless adventure through rural Japan.
The mountainous forest path is rich in natural beauty, filled with historic temples and sacred sites that tell stories of a rich history that is still alive today.

A cultural heritage linking the Sea to the ancient Capital,
Walk the Sabakaido Harihatagoe Trail from Obama to Kyoto.